Risa Yanagiya's blog

雑記と、水辺と中心とした定点観測、お散歩・見つけた資料の記録

【英語併記標識】自転車の押し歩き

うちの町内会に、新しく自転車押し歩きを促す、路面サインができました。9月に完成したばかり。英訳も併記されている、かわいいデザイン。

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これまでも小さい掲示があったのですが、自転車に乗るひとと注意する人の間でトラブルが絶えず、町内会から坂道は降りてほしいことを促す標識を要望してたようです。そうすると、よいやり方があると路面に書く方法を青葉区道路課から提案いただきました。

英語併記となっているのは、うちの地区は留学生が多いため、町内会と市との打ち合わせのなかで併記することを決めたとのこと。

 

これまでも、仙台観光国際協会(SenTIA)や留学生の皆さんにご協力いただきながら、多言語ゴミ出しルールシート[片平地区版/日本語・英語・中国語・韓国語」や、防災行動マップを作成しました。

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*ゴミ出しルールシートは、SenTIAのページからPDF版がダウンロード可能です。

外国語情報|公益財団法人仙台観光国際協会 Sendai Tourism, Convention and International Association

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防災行動マップ(英訳版)説明資料 [作成:SenTIA]

*防災行動マップ(日本語版・英訳版)のダウンロードはこちら↓note.com

 

2021.09.18 今日の荒浜

久しぶりにゆっくり荒浜で過ごした午後。初めて荒浜を訪れる方をご案内。

メモリアル交流館で待ち合わせし、バスで震災遺構荒浜小学校へ。小学校でチカコさんに案内していだき、4階ではユタカさんとも合流。荒浜模型、イナサの映像で震災前の街の様子や、学区民運動会が活発に行われていた背景を興味深く聞いた。

小学校を見て回った最後、屋上に上がって眺めて感じることは、その時に見えるもの、一緒に巡った相手の存在、時々によって違う。

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震災遺構荒浜小 屋上から眺める風景

その後は、海辺の図書館へ。2時間ほどフジモトさん、ジュンコさん、ユタカさんでおしゃべり。

「年配の人だから知っていることがあり、聞いておきたい話がある。でも、コロナの影響で集まれず、聞けていない」「自分が青年期、荒浜にいない時期があった。自分が知らないその頃のことを知りたい。」ユタカさんの、写真、荒浜に対する思いに改めて触れることができた。

 

「止まった時計であること」印象に残るワード。

 

最後、震災遺構仙台市荒浜地区住宅基礎遺構に立ち寄る。この日は大雨予報だったけれれど、徐々に晴れ間が見えてきた。荒浜でゆっくり過ごしていると、神秘的な風景が見える。住宅基礎遺構のなかでは、彼岸花が咲いていた。

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*ユタカさんが撮影した震災後の写真は、下記Twitter "Arahama Photo"に掲載

twitter.com

片平地区の「がんばる避難施設」

東北大学の学生さんの卒業研究の一環で、ヒアリングの依頼があり、片平地区の「がんばる避難施設*」設置の経緯を中心に、今野会長と柳谷で対応しました。

 

*地区避難施設(がんばる避難施設)は、東日本大震災の反省を踏まえて、仙台市地域防災計画に、新たに位置付けられた避難所の種類です。(東日本大震災 仙台市 復興五年記録誌 p.393.402参照)

https://www.city.sendai.jp/shinsaifukko/shise/daishinsai/fukko/documents/07_c11-13.pdf

 

Q. 防災が活発なきっかけは?

A.  単位町内会だけで解決できない課題に対応するため、地域内または小学校区単位で活動する経験を重ねていました。

小学校区単位での顔の見える関係がつくられ始めた頃に、東日本大震災が発生しました。既に顔の見える関係性があったので、発災の次の日から災害対策本部を設置し、対応することができました。

平成23年9月には災害時の対応と課題を、それまで関係のあった専門家や大学生の協力も得ながら報告書(片平地区東日本大震災における避難状況等の調査報告書;平成23年9月;片平地区まちづくり会 NPO法人都市デザインワークス)としてとりまとめ、仙台市へ提出。そのことが、その後のまちづくり活動にもつながっています。

まちづくり活動の一つの柱として、安心・安全なまちづくりを位置付けています。

www.udworks.net

 

Q. 防災活動を行う上で気を付けていることは?

A.  ①持続可能な体制づくり(分科会化して活動を展開など)と、②人材育成(SBL、若手役員の発掘、子どもまちづくり隊など)です。

 

Q. 課題は?

A. 世代交代が必要な時期を迎えており、後継者育成が課題です。

 

Q. 東日本大震災時の対応について

A.  仙台駅に近い片平丁小学校には、多くの帰宅困難者が押し寄せました。震災前は、地域の人が避難する準備だけしかしていませんでした。近隣住民が避難所に入ることができず、集会所などで避難者を受け入れたりしていました。

それらの経験から、在宅避難者への対応などの必要性を感じました。

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350人の収容想定のところに、約1,500名が避難。

 

Q.  がんばる避難施設が地域内で多数指定されているが、なぜ?

A.  上記のとおり、東日本大震災時に困った経験から、事前の位置付けが必要であることを感じていた。平成27年度の「防災行動マップ」作成に合わせ、各町内会で最低一つは「がんばる避難施設」を位置付けておくように、働きかけた。

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片平地区 防災行動マップ(裏面・ちいき地図)

片平地区防災行動マップ(平成28年3月発行)|片平地区まちづくり会 事務局ノート|note

 

Q. 片平地区一押しの防災活動は?

A. 「防災×宝さがしゲーム」です。楽しみながら学べます。中学生の時点では参加者だった子どもたちも、高校生になった際にはガイドを務めてもらいました。

また、四季イベントとして、コロナ前は、もちつきなども実施していました。その過程は炊き出しそのものです。子どもたちのためなら、親世代も参加してくれます。

 

《まとめ》

片平地区は、なぜ積極的に「がんばる避難施設」を設置しているのか。そのような疑問からヒアリングをしていただきましたが、東日本大震災時の実体験と振り返りの結果がということがわかりました。

また、河岸段丘の下側に位置している花壇大手町・霊屋下・米ケ袋地区は、特に遠くまで逃げられない方のために、地域内にも避難できる場所を確保する必要性があるということも影響しています。

また、がんばる避難施設の位置付けにあたっては、普段から町内会活動に参加している集合住宅が応じてくれていたりと、関係性の有無が大きいことも改めて感じました。

 

コロナ禍によって、さらに避難所の収容人数が減っている状況です。個々人が循環備蓄をするなど、(あくまでも安全な場所であるならば)自宅避難を続けられる環境を整えておくことなども、より一層大事になりますね。

 

*関連記事

recorder311.smt.jp

【記録】2021.8.21 荒浜灯籠流し・打ち上げ花火(仙台市若林区荒浜)

昨日8月21日は仙台市荒浜灯籠流し・打ち上げ花火。コロナウイルス感染拡大により規模を縮小しての開催。今年もSUPで水面から当日の準備などをお手伝い。雨の降るなかでしたが、灯籠の火も穏やかに灯り続け、花火一つ一つが丁寧に、夜空に打ちあがる様子が印象的でした。

震災から10年が経過した荒浜地区の現在の様子~準備風景~打ち上げ花火(192発ノーカット)の映像記録を作成しました。

youtu.be
荒浜地区では伝統行事として灯籠流しが行われており、東日本大震災後も地元の方々の手によって続けられてきました。

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2013年8月24日 荒浜灯籠流し (撮影:佐藤豊 *1

 

今年はコロナウイルス感染拡大の状況により、規模を縮小して開催。
また、荒浜地区出身の若い世代が中心となり鎮魂の祈りを込めた打ち上げ花火が実施され、192発の花火が夜空を彩りました。打ち上げ花火もその昔、荒浜地区で青年団を中心として行われていたそうです。

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2021年8月21日 荒浜灯籠流し

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荒浜打ち上げ花火2021(貞山堀の水面上から撮影)

 

I recorded the state of the lantern drifting and fireworks held in the Arahama district of Sendai city in 2021.
In the Arahama area, lantern drifting held as a traditional event, and it continued by people even after the Great East Japan Earthquake. This year, the scale was reduced due to the spread of COVID-19 infection.
In addition, fireworks were held in praying for requiescats, and 192 fireworks colored the night sky. A long time ago, fireworks were launched mainly by the youth group in the Arahama area.

date: Saturday, August 21, 2021

 

#仙台市 #荒浜 #灯籠流し #打ち上げ花火
#貞山運河 #貞山堀 #深沼海岸
#震災遺構 #荒浜小学校 #東日本大震災
#Arahama #Sendai #Miyagi #Japan
#firework #Teizan #Canal

*1:*荒浜地区のカメラマン、佐藤豊さんが撮影した荒浜の様子はhttps://twitter.com/arahama_photo に掲載

【仙台発着おさんぽ003】仙台市沿岸部(荒井駅~大沼~新浜~南蒲生~七北川~鍋沼)

荒井駅から東部道路を超え、お散歩スタートしようとしていたところで緊急地震速報。初めて沿岸部の地面の上で揺れに遭遇。やわらかい揺れ、ゆらゆら地面が長い間揺れていた。

念のため海側に向かうのは待って、警報の状況を注視。津波の発生はなく、地下鉄も再開し帰宅の足はなんとかなりそうだったので、お散歩再開。

田んぼに水が入りはじめ、カモが数羽。お昼時間帯に差し掛かったので「風と手と土」に。いっぱいだったのでまた今後。それではと、南蒲生の「やま」で初お食事。南蒲生で和食だったら「やま」、洋食は「ビアーズバー」と知人から聞いていたので、刺身3点盛りを注文。750円でお刺身定食食べられるのはリーズナブル。また食べたい。

七北川沿いから荒浜に抜けようとしていたけど、雨がポツポツと降り出したので、岡田を抜けて帰ることに。堤防を引き返す。追い風が気持ちいい。久しぶりの岡田界隈お散歩。何度も通った道だけれども、立派な石碑に改めて気づく。

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水が引かれ始めた田んぼ。鴨が数羽。

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麦畑の黄緑色に囲まれる。

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風と手と土、いっぱいだったので、また今後。

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岡田地区で見つけた立派な石碑。

・本日のコース【10:00スタート→荒井駅→10:27仙台最大震度5弱地震→大沼→新浜→南蒲生→昼食(やま)→七北川→岡田→大沼→荒井駅 14:00ゴール】

・移動手段【penny】

【仙台発着おさんぽ002】仙台市沿岸部(荒井駅~大沼~荒浜~新浜)

 荒井駅スタートのお散歩。沿岸部は空が広くてお散歩に気持ちがいい。車のいないところをねらって、微妙な高低差を沿岸部リサーチツールを使って楽しみつつ。鳥の鳴き声がたくさん耳に入ってくる。

大沼周りを抜け、海岸公園@仙台市若林区荒浜の避難の丘へ。避難の丘に登るたび、小さい頃、遠見塚古墳の上で遊んでいた感覚を思い出す。丘の上からは山並みや水平線も見える。水平線が印象的だった一日。

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水面が穏やかな大沼

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沿岸部リサーチ&移動ツール(車がいないところを見計らって)

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海岸公園@荒浜付近から嵩上げ道路側を望む。雲の切れ間。

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避難の丘@荒浜地区

・本日のコース【8:30スタート→荒井駅→大沼→荒浜(深沼海岸・荒浜小周辺)→貞山堀沿い北へ→新浜(となりの畑)12:00ゴール】

・移動手段【penny】

 

今日の大橋下流 2021.4.24

天気が良い週末。ちょうど職場で経ケ峯周辺の話になったこともあり、夏に近づくにつれ草木がおがってくる、立ち入りがなかなかしにくくなる前に、河原散策をしておこうと思い立つ。ガードレールの脇をとおり、奥に進んでいくと、既に野鳥観察をしている先客が。邪魔をしないように、河原奥に進む。鳥の声が響き、秘境のような雰囲気になる。開けた河原に鮮やかな菜の花が一束咲いていた。その後、仙台城址からの眺めを撮影に行く。仙台の景色を撮影しておくには一番よい季節。

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流されてきたのか、河原に咲く一束の菜の花。

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仙台城址からの眺め。追廻の工事が進む。